急に現金が必要になった時、どんな資金調達方法を思い浮かべますか?金融機関からの融資という方法もありますが、個人事業主やフリーランスにとってはハードルが高いものです。
そんな時には「ファクタリング」という資金調達方法があります。特に最近では「クラウドファクタリング」という一般的なファクタリングに比べると手続きが簡単でメリットも大きいサービスも普及し始めました。
クラウドファクタリングとは?
クラウドファクタリングとは、売掛債権の売却がオンライン上で完結するファクタリングのことです。
この「クラウドファクタリング」という言葉自体はOLTA株式会社が商標登録をしていますが、他にもオンライン上で完結するファクタリングサービスを提供する会社もあります。クラウドファクタリングの流れは以下の通りです。
- オンライン上で申込み
- 売掛債権買取の依頼
- ファクタリング会社から売掛債権の額面から手数料を差し引いた現金を振り込み
- 売掛先から申込人への支払い
- 申込人からファクタリングへ振り込み
一般的なファクタリングとクラウドファクタリングの違いは?
一般的なファクタリングとクラウドファクタリングの具体的な違いについてみていきましょう。
1.クラウドファクタリングは、手続きがオンラインで完結
一般的なファクタリングもクラウドファクタリングも売掛債権をファクタリング会社に売却することで、本来の決済日より早く現金化できるという仕組みは同じです。
ただし、一般的なファクタリングは、申込み時に面談が必要となることがほとんど。対するクラウドファクタリングは、手続きがオンライン完結、この点が大きな違いとなります。
2.クラウドファクタリングは「2社間ファクタリング」のみ
一般的なファクタリングの場合、用途に合わせて2社間ファクタリングと3社間ファクタリングのどちらかを選びます。(ファクタリング会社によりサービス提供できる・できないはあります。)
2社間ファクタリングは、申込人とファクタリング会社で契約を結ぶだけで手間はかかりません。売掛債権の決済時に、申込人の口座を通してからファクタリング会社へ振り込まれるので、ファクタリング会社としてはリスクが大きくなります。その結果手数料水準は高くなってしまうのです。
一方、3社間ファクタリングは申込人・ファクタリング会社・売掛先の3社で契約を結ぶため、売掛先の了承を得られなければ利用することはできません。また、売掛先にも契約書の確認や同意をしてもらう必要があり、契約に時間がかかります。
ただし、決済時には売掛先からファクタリング会社に直接入金されるのでファクタリング会社としてはリスクを抑えることができるので手数料水準も低くなります。
クラウドファクタリングサービスの場合「2社間ファクタリング」しか利用できません。ただし、後ほど説明しますが、手数料については一般的なファクタリングよりも低めに設定されています。
クラウドファクタリングを利用するメリットは?
一般的なファクタリングではなく「クラウドファクタリング」を利用するメリットはどこにあるのでしょうか。
メリット①.オンラインで完結なので、手続きが簡単
前述したとおり、クラウドファクタリングは手続きがオンラインで完結します。そのため、手軽に手続きができるという点がメリット。
一般的なファクタリングの場合は、基本的に審査のための面談があり、ファクタリング会社の事務所へ出向く必要があります。もし地方在住の場合は、ファクタリング会社に訪れるための交通費がかかることもあり、ムダなコストがかかってしまいます。
クラウドファクタリングの場合はどこに住んでいてもオンライン環境があれば利用できますし、面談のために時間やコストを割く必要がありません。また、手続きもシステム化されているのでわかりやすいという点もメリットといえます。
メリット②:ファクタリングの審査がはやい
クラウドファクタリングでは提出した書類を元に、AIなどを利用してシステマチックに審査が行われます。審査も早く最短即日で結果が出て、入金まで行なわれるとのこともあるようです。
銀行融資の場合は相談から実行までに3週間ほどかかりますので、審査が早いクラウドファクタリングは「すぐにでも現金が欲しい!」という場合に有効的と言えるでしょう。
メリット③:手数料水準が抑えられる
一般的な2社間ファクタリングの手数料は5〜20%ほどですが、株式会社OLTAのクラウドファクタリングは手数料2〜9%と非常に低い手数料水準になっています。
クラウドファクタリングは店舗を持つ必要がなく、人件費のコストを下げることができるなどという理由から、一般的なファクタリングに比べると手数料水準が低い傾向にあります。
クラウドファクタリングの展望
今後のクラウドファクタリングやファクタリング業界についての展望を確認しておきましょう。
オンライン完結のファクタリングサービスが、今後増える可能性も
「クラウドファクタリング」は、上記でも説明しましたが、OLTA株式会社が商標登録をしています。そのため、厳密にはOLTA株式会社が提供するファクタリングサービスのことだけを「クラウドファクタリング」というべきかもしれません。
ただし、このようなweb完結のファクタリングサービスを提供する会社も増えており、その手軽さや魅力的な手数料水準から今後は更に普及していくことが予想できます。
個人事業主・フリーランスにとっても利用しやすいクラウドファクタリング
特に、個人事業主・フリーランスが手数料1桁代で資金調達ができるというのは、融資や3社間ファクタリングに比べても好条件になる可能性があります。
また、融資を受ける場合は保証人や不動産などの担保を差し入れる必要があるため、そのような資産がないと融資を受けるのは厳しいです。また、「借金をする」という行為そのものが心理的なハードルになるという人も多いのではないでしょうか。
その点、ファクタリングは保証人や担保を用意する必要はありませんし、借金に比べると心理的なハードルも低くなるかと思います。
ファクタリングは融資よりも利用者の責任は軽く、気軽に利用できる
更に、融資の場合は売掛債権を返済原資としていたとして、売掛先が債務不履行(売掛金の決済ができない)となったとしても他から現金を捻出して返済しなくてもいけません。しかし、ファクタリングの場合は、一度ファクタリング会社が買い取った売掛債権については申込人が弁済する必要はないので、このような心配はありません。
このように、クラウドファクタリングの利用は心理的ハードルが低く、売掛債権を買い取ってもらった後のことは気にしなくても良いです。気軽に利用しやすく更に普及することが予想されます。
クラウドファクタリング申し込みにあたり必要になる資料
最後にクラウドファクタリングを申し込みする場合に必要になる書類を紹介します。株式会社OLTAではも売り込みに以下のような書類が必要です。
- 代表者の本人確認資料
- 買取を依頼する売掛債権の請求書
- 直近7ヶ月の入出金明細
- 昨年度の決算書
申込前に準備しておくとスムーズに手続きを進められるでしょう。
まとめ
クラウドファクタリングの特徴は以下の通りです。
- オンライン上で手続きが完結
- 申込から最短即日で資金調達可能
- 手数料水準が低い
一般的に個人事業主やフリーランスが銀行などの金融機関からの融資を受けるのはハードルが高いですし、申込み〜審査〜融資実行までに3週間ほどかかります。信用力がないと判断されれば、保証人や担保を差し入れたとしても利息は高くなるでしょう。
一方、クラウドファクタリングは最短即日で資金調達可能です。売掛先が債務不履行となった場合も申込人が売掛金の決済を補填する必要がないという点で心理的ハードルが下がります。
また、一般的なファクタリングは、2社間ファクタリングの手数料は5〜20%ほどです。株式会社OLTAのクラウドファクタリングは手数料2-9%と同じ業界の中でも最安の水準で負担も少ないといえるでしょう。
手続きが簡単で、手数料水準が低く、利便性が高いクラウドファクタリングは、今後更に普及していくことが予想できます。