確定申告をスマホでする方法!手順、準備するもの、対象者は?

確定申告ときくと、なんだかむずかしそう…と感じる人も多いのではないでしょうか。しかし「スマホで」確定申告ときくと、なんだか手軽にできそうな気がしませんか?

スマホで確定申告ができる仕組みは、以前から存在していましたが、2020年からさらに便利になりました。とくに「副業をしていて雑所得がある会社員」の人は必見の仕組みです。

スマホで確定申告とは?

スマホで確定申告とは、言葉どおりスマートフォンを使って確定申告をすること。「スマート申告」とも呼ばれています。政府は納税者の利便性向上のため、さまざまなICTの活用に取り組んでおり、その活動の1つとしてスマート申告がスタートしました。

2019年のスタート当初は、スマホで確定申告ができる対象者や申告内容がごく一部でしたが、2020年からそれらの範囲がさらに広がり便利になりました。

手軽に確定申告ができるイメージがありますが、スマホで確定申告を完結させるためには事前準備が必要です。たとえば、マイナンバーカードを準備したり、税務署でID・PWを取得したり、と手間がかかります。

しかし、一度環境を整えてしまえば、翌年以降もスマホで確定申告ができます。混雑した時期にわざわざ税務署に行ったり、確定申告のためにパソコンの前に座ったりする必要もなく、スキマ時間でどこでもサクッと確定申告ができるようになります。

ちなみにスマホ以外、例えばPC等でも国税庁のHPから簡単に「ネットで確定申告」ができます。詳しくは、以下の記事をご覧ください。

参考:【図解2020年版】確定申告はネットの時代!税務署に行かんでもOKやで|メディカルタックス

スマホで確定申告できる対象者が決まっている

スマホ申告は全ての人が利用できるわけではなく、対象者が決まっています。ここでは、スマホ確定申告が利用できる人とできない人をそれぞれみていきましょう。

スマホで確定申告ができる人

スマホで確定申告ができる人は以下の表の通りです。

対象者申告内容
・会社から給料をもらっている人
・公的年金をもらっている人
・雑所得(原稿料・講演料など)をもらっている人)
・一時所得(保険金などを受け取った人)
・寄附金控除(ふるさと納税など)
・医療費控除
・医療費控除以外の所得控除

たとえば以下のような人が、スマホで確定申告ができる人です。

  • 会社員で副業をしていて雑所得がある人
  • 公的年金受給者で医療費控除がある人
  • 会社員で保険金などの一時所得を受け取った人

スマホで確定申告ができない人

スマホで確定申告ができない人は、「事業所得・不動産所得がある人」です。専業や副業にかかわらず、事業所得があれば、従来どおりパソコンや手書きで申告書を作成し、税務署へ提出する必要があります。

また、2017年以前の確定申告のさかのぼりも、スマホで確定申告をすることができません。パソコンで電子申告をするか、紙面で確定申告を行ないましょう。

スマホで確定申告をするときに準備するもの

スマホで確定申告をするためには、いくつか事前準備が必要です。わたしも一度、スマホで確定申告にトライしてみましたが、マイナンバーカードのパスワードを忘れてしまっていて、区役所にパスワードロックの解除をしに行きました…。

期日ギリギリになって確定申告をしようとしたときにあわてないためにも、必要なものを確認しておきましょう。

スマホで確定申告の基本的な準備物リスト

まずはスマホで確定申告をする際に、必ず必要なものをまとめました。

1.スマートフォンやタブレット

Androidスマホ、iPhone、タブレットなど、インターネットに接続可能な端末が必要です。

2.給与所得の源泉徴収票

勤めている企業から発行された源泉徴収票を用意します。通常は企業から、年末調整をしたときに受け取っているはずです。年度途中で退職・転職した人でも、退職時に源泉徴収票を受け取っているでしょう。万が一、源泉徴収票を受け取っていなかったり、紛失した場合は、企業に再発行を依頼しましょう。

3.領収証・寄付金などの控除証明書

控除を受けるために必要な領収書や控除証明書が必要です。

医療費控除を受ける場合には、領収証の提出は必要ありませんが、明細を記入するために必要です。なくさないように保管し、必ず手元に用意するようにしましょう。

4.マイナンバー

確定申告書にはマイナンバーを記入しなければなりません。マイナンバーカード、マイナンバー通知カード、住民票など、マイナンバーが分かるものを用意しておきましょう。

また、後述のマイナンバーカード方式でスマホから確定申告をする場合にも、マイナンバーカードが必須です。

5.マイナンバーカードのパスワード

後述するマイナンバーカード方式で確定申告をする場合には、マイナンバーカードのパスワードが必要です。これはマイナンバーカードを受け取るときに、自身で設定したものです。数回間違えるとロックがかかり、区役所へ解除の手続きに行かなければならなくなります。

ID・PW方式で確定申告をする場合は、このパスワードは必要ありません。

利用にはマイナンバーカードか専用ID・PWが必須

2020年からは、ICカード読み取り機能付きのマイナンバー対応スマホをつかえば、「マイナンバーカード方式」が利用できるようになりました。対応機種とマイナンバーカードの両方を持っている人は、「マイナンバーカード方式」での確定申告がおすすめです。

参考:マイナンバーカード読み取りに対応したスマホ機種一覧はこちら

ちなみにマイナンバーカードを新規発行する場合は、約1ヶ月ほどかかります。時間はかかりますが、今後さまざまな行政サービスでマイナンバーカードの活用が期待されているため、取得しておいて損はないでしょう。

「専用ID(利用者識別番号)・PW方式」で届出をする場合は、事前に税務署に行ってID・PWを取得します。発行の際、免許証など顔写真付きの身分証明証が必要なので、忘れずにもっていきましょう。取得までの所要時間は10分ほどのため、簡単に取得することができます。

iPhoneユーザーは事前にマイナポータルの登録を

使用端末がiPhoneの人は「マイナポータルアプリ」と「e-Taxアプリ」の2つのアプリをインストールする必要があります。

まず、マイナポータルアプリで「マイナンバーカードでログイン」をタップします。そうすると、利用者証明用電子証明書のパスワード入力がもとめられます。これはマイナンバーカードを発行したときに、区役所で設定したパスワードのことです。

ログインすると、マインバーカードを読み取ります。その後、マイナンバーカードの券面事項入力補助用のパスワードを入力します。このパスワードも、マイナンバーカードを受け取る際に自身で設定したものです。

その後、再度マイナンバーカードをスキャンし、情報を送信します。これでマイナポータルの登録は完了です。

スマホで確定申告をする7つの手順

ここからはスマホで確定申告をする大まかな手順をお伝えします。

1.国税庁「確定申告等作成コーナー」にアクセスする

国税庁の「確定申告等作成コーナー」にアクセスし、「作成開始」をタップします。

2.申告内容に関する質問に答える

申告内容に関する質問に回答し、e-Taxもしくは書面どちらで申告書を提出するのかを洗濯します。その後、利用規約に同意します。

3.マイナンバーカードの読み取りもしくは利用者識別番号を入力する

マイナンバーカード方式の場合にはマイナンバーカードをスマホで読み取ります。ID・PW方式の場合は、税務署で取得した「ID・パスワード方式の届出完了通知」に記載されている利用者識別番号(ID)と暗証番号(PW)を入力し、e-Taxへログインします。

4.源泉徴収票の内容を入力する

源泉徴収票をみながら、「支払い金額」「所得控除の額の合計額」などを入力します。

5.医療費控除や寄付金控除について入力する

医療費控除や寄附金控除がある場合は、表示された指示に従って入力を進めます。

6.名前や生年月日など本人情報を入力する

氏名や生年月日などの本人情報を入力します。

7.申告データを送信する

e-Taxで申告する場合には、表示されている指示に従って操作します。「送信完了しました」と画面に表示されれば、電子申告の完了です。

「受付結果を確認する」をタップし、申告データが正常に受付られたことを確認しておきましょう。

まとめ

2020年から、おもに会社員で雑収入がある人にとって、スマホで確定申告はこれまでよりも便利になりました。会社員×事業所得がある人は対象外ですので、注意してくださいね。

一方、スマホで確定申告をはじめてする場合は、事前準備に意外と手間がかかります。はじめてスマホで確定申告を考えている場合は、余裕を持ったスケジュールを組むようにしましょう。