個人事業主1年目の確定申告!経理の私は、こうやりました。

確定申告を初めて行う個人事業主・フリーランスの方へ向けた記事です。昨年度個人事業主1年目として初めて自分で確定申告を行った筆者が「実際どうだったの?何を準備したのか?」という点を重点的に確定申告までの流れを振り返っていきます。

ちなみに筆者は確定申告の際e-Taxを利用しており、インターネットで申告を行っております。その点ご留意ください。

そもそも確定申告とは

確定申告とは、毎年1月1日から12月31日までの所得を計算し、それを元に納税額を計算すること。例年3月の申告期限までに書類を作成し、税務署へ提出する必要があります。

確定申告は個人事業主・フリーランスの方も対象です。開業している・していないに関わらず、確定申告を行う必要があります。

会社員の方は会社で行ってくれることがほとんど。しかし、会社に属していない方は自分で行うことになります。

確定申告の前に準備しておいたこと(数か月前)

まず初めに、確定申告の数か月前に準備したことについてみていきます。具体的には、3月~5月にかけて行いました。

筆者は開業届を春先に提出したためこのようなスケジュールになっています。開業届の提出を秋~冬に行う方はもう少しタイトなスケジュールになりますので、この点念頭に置いておいてください。

1.マイナンバーカードの手配

確定申告をする際、筆者はe-Taxを利用して青色申告をすることを考えていました。その方が今後納税額が安くなるためです。

e-Taxを利用するにはマイナンバーカードが必須アイテム。通知カードしか持っていなかった筆者は、まずマイナンバーカードの取得に動きました。ネットから近場の役所に申し込みをし、指定された日に必要書類を持参して訪れました。係の方に案内されるまま手続きを終え、後日受け取りに行くことで無事マイナンバーカードが発行されました。

マイナンバーカードの発行には最初の予約から受け取りまで数週間~数か月かかります。余裕を持って申し込むようにしましょう。また、マイナンバーカードを読み込むためにカードリーダーが必要になりますので、そちらの準備も合わせて行いましょう。

2.クラウド会計ソフトの導入

マイナンバーカードの発行を待っている間にクラウド会計ソフトの選定を行いました。

会計ソフトは、確定申告には必須。紙の帳簿で伝票を起票したり決算書を作成したりするのでは、非常に時間がかかり非効率です。そのため、クラウド会計ソフトを利用しました。

3.e-Taxが使えるようにPCを設定

マイナンバーカードが届いた後はe-Taxやマイナポータルといった、申告をネットで行うために必要となってくるサイトに登録を行ったり、パソコンの設定を行ったりしました。

基本的に、すべてサイトの案内に従って設定をしていくだけです。もちろん筆者も初めてでしたが、無事に設定を行うことができました。実は何度かわからなくなったところもあったのですが、検索すれば出てくることばかりでした。ほとんどの場合、問題点は税務的なことではなくパソコンのスペックや仕様によるものだったためです。初心者の方でもインターネットを使い慣れていれば設定することができるでしょう。

逆にインターネットやパソコンをあまり利用されない方にとっては難しい設定だと感じました。その場合は、従来通り紙での提出をおすすめします。

参考:e-Tax|国税庁

4.開業届の提出

開業届の提出は筆者の場合はe-Taxソフト(上記設定時にダウンロードを実施)で行いました。記入事項は、名前や住所、事業の内容など簡単なことばかり。初心者の方でも簡単に提出することができます。

5.青色申告承認申請書の届出

開業届の次に、青色申告承認申請書を提出しました。こちらもe-Taxソフトで提出しました。記載事項はほとんどないので、記載に関し迷うことはないでしょう。

こちらを提出しなければ、確定申告を青色申告で行うことができません。白色と比べ税額が有利になりますので、忘れずに提出するようにしてください。

確定申告直前で準備したこと

ここからは確定申告の直前、2~3月にかけて準備したことについてみていきます。

1.仕訳計上

クラウド会計ソフトを使用し、確定申告に必要な決算書を作成するため仕訳の入力を行いました。仕訳の入力とは、レシートを元に経費精算を行ったり、いつ・どこから・いくらの入金があったのか売上を表す伝票を入力したりすること。

基本的に、仕訳の入力は適時行う方がよいでしょう。あまり取引量が多くない方や、仕訳の計上に慣れている方は直前でもなんとかなりますが、そうでない方がまとめて行うことはおすすめできません。

特に、青色申告の仕訳計上は発生主義で行う必要があります。そのため、計上日がわからなくならないよう、適時に仕訳を切るまたは後からでも仕訳を切れるよう工夫をしておく必要があります。

筆者の場合はクラウド会計ソフトを利用し、売上が入金される銀行口座のデータを自動取り込みすることで計上日がわからなくならないようにする工夫をしました。また、請求書や領収書は紙・データともに月ごとに管理し、後からの仕訳計上でも問題がない状態にして保管していました。

2.決算書の作成

確定申告を行うためには、事業の状況を表す決算書が必要です。貸借対照表と損益計算書。この二つはクラウド会計ソフトを使って仕訳を入力すると、自動的にできてしまいます。システムが自動的に集計を行ってくれるためです。

そのため、実際に行ったことはデータのダウンロードのみ。これはクラウド会計ソフトを利用する大きなメリットの一つです。

3.控除書類・支払調書を集める

医療費控除や保険料控除、ふるさと納税の寄付金控除など該当するものがある方は控除書類の準備が必要です。どれも事前に送られてくるものばかりなので、きちんと保存しておけば直前の確認でも問題はありません。

また、ライターやイラストレーターなど報酬から源泉徴収が行われている職種の場合、取引先から支払調書が発行されることがあります。支払調書がなくても確定申告はできますが、あった方が数値が把握しやすく便利です。もし受け取っている場合は、捨てずに保管しておくようにしましょう。

4.(副業の人)会社の源泉徴収票を入手

会社員として務めている方は、会社から源泉徴収票を入手してください。筆者の場合は給与担当者に発行してもらいました。

確定申告当日:e-Taxで必要事項を入力

確定申告当日は、上記で用意した決算書や控除書類を手元に置いて作業を進めていきます。マイナンバーカードとカードリーダーも準備が必要です。

e-Taxでの確定申告は基本的にインストラクションに沿って必要事項を入力していくだけ。準備した書類から数値を転記していくことがメインの作業となります。

しかし、初めての場合は判断に迷うことも出てきます。もしわからなくなったときは、インターネットで検索をすればほとんどの場合答えを見つけることができます。検索の際はe-Taxでの申告にこだわらず、紙の申告書で確定申告を行っているサイトも参考にするようにしましょう。基本的にどちらの申告書も記載事項は同じなので、十分参考になり得ます。

すべて入力が終わると、入力したデータをダウンロードして保存することができます。次年度の参考になりますので、忘れずに保存するようにしましょう。

確定申告の後:税務署から還付金(納税額)のメールが来る、口座に入金、ハガキがくる

確定申告が無事終了すると、e-Taxに登録しているメールアドレス宛てに還付金額(納税額)のお知らせメールが届きます。筆者の場合は還付だったため、ここから先は還付について記載します。

確定申告の数日後にも、マイナポータル宛てに還付金額のお知らせと還付予定日の連絡が届きました。そして、その予定日に還付金の振込がされていました。

ハガキは振込後数日経っての到着でした。振り込みとハガキはそのときどきによって順番が前後すると考えられます。

まとめ

これにて確定申告は終了となります。計算結果が還付でなく納付だった方は、納付金額を振込する必要がありますのでご注意ください。

確定申告を行う上でもっとも手間がかかるところは、決算書作成のための仕訳計上と控除書類や源泉徴収票を集めることです。しかし、これらは日々きちんと整理をしていれば問題のないこと。筆者のように直前になって慌てることのないよう、毎月ちゃんと整理をしていきましょう。