ファクタリングに金利はない!?他の資金調達方法との手数料・金利比較

金融機関から融資を受ける時には「金利」を考慮する必要がありますが、ファクタリングを利用するときにも業者に支払う「手数料」が発生します。

ファクタリングの手数料だけを見ていると、金融機関の金利より「安い」と感じるかもしれませんが、本当にファクタリングの方がお得に利用できるのでしょうか。

今回は、ファクタリングの「手数料」と、他の資金調達方法でかかる「金利」を比較して、どちらが安いのか、徹底比較してみました。

ファクタリングは金利ではなく手数料で計算

金融機関などでお金を借りると金利分の利息支払いが発生し、借りた金額以上の金額を返さなければなりません。

しかし、これは「お金を借りたとき」の話であって、ファクタリングの取引では金利は発生しません。

ファクタリングは「金利」が発生しない代わりに「手数料」が発生しますが、なぜファクタリングでは金利が発生しないのか確認していきましょう。

あくまで売掛債権買取サービスなのでファクタリングに金利はない

ファクタリングは金融機関から「お金を借りる」わけではなく、売掛債権をファクタリング会社に買い取ってもらう「債権譲渡契約」を結びます。

つまり、金融機関から「融資」を受けているわけではないので、金利がなく利息が発生しません。

金利の代わりにファクタリングの取引では、ファクタリング会社ごとに決められた「手数料」を支払う必要があります。

金利はないのですが手数料が差し引きされますので、売掛金の金額すべてを現金化できるわけではありません。

他の融資と比較して費用が高くなるケースもある

ファクタリングの手数料を比較してみると、業者によって売掛金の金額に対して、手数料が数%の会社もあれば、数十%の場合もあります。

この数字だけを見ると、融資と同じようなものだと感じるかもしれません。

しかし、金利は一般的に「年利」で表記されているのに対し、ファクタリングの手数料は利用する時に1度だけかかるものです。 

分かりやすく比較するために例を上げて計算してみましょう。

例えば、ファクタリングの手数料10%の会社を利用して入金を1ヶ月早めた場合、手数料を金利として置き換えて計算すると、月利換算で10%、年利換算では120%となります。

あくまで単純計算で比較した結果ですが、いかにファクタリングの手数料が高いものか分かるかと思います。

しかしファクタリングは融資よりも費用が高くつく可能性があるとしても、ファクタリングは借金ではないので帳簿上「負債」にはなりませんし、経営状況が悪くても審査に通りやすいという大きなメリットがあります。 

また、銀行の融資は時間がかかることを考えると、ファクタリングが融資よりも利用しやすい場面も考えられます。

融資を受けるかファクタリングを利用するか、それぞれの状況に応じて使いわけるようにしましょう。

ファクタリング以外のサービスとの金利・手数料比較

ファクタリングの手数料が、他の融資と比べると高くなる可能性については触れましたが、実際にはどれくらいの差があるのでしょうか。

一般的によく使われている各種ローンの金利と、ファクタリングの手数料を比較しましたので参考にしてください。

ファクタリング

ファクタリングには、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングがあります。

3社間ファクタリングは利用時のリスクが少ないため、2社間より手数料が低めに設定されています。

2社間と3社間それぞれの手数料の相場を確認してみましょう。

2社間

2社間ファクタリングは、自分とファクタリング会社の間で契約を結びます。 

売掛先にファクタリングを利用したことがバレずに済みますが、売掛金が回収できないリスクが高くなるため、手数料は割高に設定されており5.0%~20.0%程度が相場となっています。

3社間

3社間ファクタリングは、自分とファクタリング会社に加えて、売掛先も含めた3社間で契約を結びます。

手数料は2社間よりも低いというメリットはありますが、取引先に資金調達に困っている印象を与える可能性があるというデメリットがあります。

なお、売掛金はファクタリング会社が売掛先から直接回収します。手数料は、1.0%~10.0%程度が相場となっています。

ビジネスローン

ビジネスローンとは、事業資金を借りるために用意されたローンのことです。

法人しか利用できないものや、個人事業主でも利用できるものなど、業者によって違いがあります。

また、銀行系のビジネスローンとノンバンクでは金利が異なり、銀行系は金利が4.0%~15.0%程度が相場なのに対して、ノンバンクの場合は7.0%~18%程度が相場となっています。 

キャッシング

クレジットカードのキャッシングは、事前にキャッシング機能が付帯していればいつでも借入ができるため、急に資金が必要な場合に利用しやすい方法です。

ただし、法人クレジットカードにはキャッシング枠が付帯しているものは少ないため、事前にキャッシングが利用できるか確認しておきましょう。 

有名なクレジットカードのキャッシングの金利を比較すると、15.0%~18.0%が相場となっています。

消費者金融

消費者金融と聞くと、個人利用を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、大手消費者金融のアコムやプロミス、アイフルの3社では、事業者ローンを利用することができます。

3社の金利を確認すると、アコムのビジネスサポートローンは年12.0%~18.0%、プロミスの自営業者カードローンは年6.3%~17.8%、アイフルの事業サポートローンは年3.0%~18.0%という金利設定となっています。

消費者金融の金利は高めに設定されているものの、スピード審査に定評があるため、急ぎで融資を受けたい人には頼りになるサービスです。 

カードローン

事業者向けのカードローンは契約してしまえば、限度額まで借りたり返したりの反復利用が可能な利便性の高い商品です。

追加融資にも審査が不要なため、できるだけ早くお金を借りたいというときに便利でしょう。

銀行の事業者向けカードローンであれば3.0%~15.0%程度で借入が可能なため、消費者金融で借りるよりも利息を抑えることができます。

ファクタリングも含めて金利・手数料低めな資金調達方法

資金調達をするなら、少しでも金利や手数料は低いと有利ですね。

しかし、金利が低ければそれでいいとは言い切れず、状況によっては資金調達が間に合わない可能性も考えなければなりません。

資金調達までの速度を考慮したうえで、3つの資金調達方法を紹介します。

銀行融資(プロパー融資)

銀行のプロパー融資は、金利の低さに大きなメリットがあります。

しかし、プロパー融資は個人事業主やフリーランスには審査難易度がとても高く、金融機関としてもリスク回避から不動産担保融資になることが多いです。 

そのため、個人事業主やフリーランスは、プロパー融資よりも審査難易度が下がる、信用保証会の保証付き融資の利用も検討してください。

カードローン

カードローンは先にも紹介したように、限度額までなら審査なしで資金調達できるので、必要なときに時間を待たずに資金が用意できるという点で優れています。

また、銀行カードローンなら、ノンバンクを利用するよりも金利を抑えることができます。

しかし、カードローンは他のローン商品と比較すると金利が高く設定されているため、できるだけ少額利用にとどめておくようにしましょう。

3社間ファクタリング

2社間ファクタリングに比べると、3社間ファクタリングはリスクが低いため、手数料は低めに設定されています。

例えばファクタリングを1.0%の手数料で契約できたとすれば、年利計算をしたとしても12.0%になりますので、消費者金融からお金を借りるよりも少ない費用で資金調達することも可能になります。

ただし、3社間ファクタリングは売掛先の同意が必須なため、売掛先との信頼関係に影響がでる可能性があることを認識しておきましょう。 

ファクタリングは手数料をよく確認してから利用しよう

ファクタリングは売掛債権を買い取ってもらうサービスで、お金を借りる融資とは性質が異なります。

そのため金利ではなく手数料が発生しますが、利息に比べると高額になることを覚えておいてください。

資金調達方法として近年注目を集めているファクタリングですが、使い方によっては融資よりも費用が割高になる可能性があるので、余裕があるときはしっかりと金利と手数料を比較したうえで、資金調達をどの方法にすべきか検討しましょう。