ファクタリングは個人事業主でも使えるの?審査に通りやすい条件とは

個人事業主が資金調達を考えたとき、金融機関からの融資やビジネスローンなどを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。しかし、これらは審査がきびしく入金までに時間がかかることも。そんなとき、候補に入れたいのが「ファクタリング」です。

「そもそも個人事業主でもファクタリングって利用できるの」と思われる方もいるかもしれません。この記事では、個人事業主のファクタリング利用について詳しく解説します。

個人事業主でもファクタリングは利用できるの?

結論からお伝えすると、個人事業主でもファクタリングは利用できます。銀行などの金融機関からの融資に比べ、審査がやさしく、即日振込に対応しているファクタリング業者も。

ファクタリングのメリットは売掛債権をスピーディーに現金化できること。さらに、売掛債権の売却のため負債にならない点も魅力的なポイントです。

ただし、ファクタリングの利用には一定の条件を満たす必要があります。また、法人の審査と比べると個人事業主のファクタリング利用は、審査がきびしい傾向にあることも事実です。

個人事業主がファクタリングの審査に通りやすい条件とは

ではどのような条件を満たせば、個人事業主がファクタリングを利用できるのでしょうか。ここからは、審査に通りやすくなる条件についてお伝えします。

1.ある程度まとまった債権額がある

ファクタリングでは、ある程度まとまった売掛債権があることが1つの条件になっています。100万円以上の売掛債権額が基準になっていることも多いのですが、個人事業主向けのファクタリング業者では30万円から受け付けてくれる場合も。

1つの売掛債権ではなく、複数の売掛債権を合わせて最低金額に届かせるなど、柔軟な対応をしてくれるファクタリング業者もあります。

「まとまった売掛債権がないから、ファクタリングは無理だ・・・」とあきらめず、ファクタリング業者へ自社の売掛債権の状態を相談してみてはいかがでしょうか。

2.クライアントの信用度が高い債権

ファクタリング業者側からすると、売掛金が回収できるかが審査の重要なポイントとなるため、クライアントの信用度が高い売掛債権が審査に通りやすくなります。

そのため、信用力が高い大企業などの売掛債権が審査に通りやすいのです。反対に、零細企業や個人事業主への売掛債権は、ファクタリング審査に落ちる可能性があることを覚えておいてください。

3.継続した取引があるクライアントの債権

繰り返しになりますが、ファクタリング業者は、買い取った売掛債権を回収しなければなりません。個人事業主がファクタリングサービスを利用する場合、継続した取引のあるクライアントの売掛債権であることが条件の場合も。

定期的な取引のあるクライアントの売掛債権があるなら、ファクタリングの審査に出してみるといいでしょう。

4.個人事業主自身の人柄がよい

ファクタリングサービスを利用するときには、事前に面談が設けられている場合があります。一般的に個人事業主は、法人に比べると信用度が低いもの。その信用度を補うために、誠実な態度でファクタリング業者とやりとりを行なうようにしましょう。

基本的にファクタリングは、売掛先の信頼度で審査をすることに変わりありません。しかし、個人事業主側の対応が信用ができると思ってもらえれば、ファクタリングの審査に通る確率があがることもあります。

個人事業主がファクタリングを利用するときの注意点

資金調達の手段として魅力的なファクタリングですが、利用するときの注意点はどのようなものがあるのでしょうか。ここからは、個人事業主が覚えておくべきファクタリングの注意点についてお伝えします。

1.審査に通らない可能性がある

ファクタリングを利用するためには審査を受ける必要がありますが、審査に必ず通るとは限りません。

ファクタリングの審査においてはクライアントの信用度が審査の対象となり、個人事業主の規模はほぼ審査に関係しません。しかし、そのクライアントが小さな企業や個人事業主の場合、審査に通らないこともあり得るのです。

2.即日入金されるとは限らない

書類の不備などがあれば差し戻しになり、再度申請をやり直さなければなりません。また、申し込みの時間帯によっては振込が翌日になることもあります。

3.悪徳ファクタリング業者が存在する

ファクタリング業者の中には、法外な手数料を請求する悪徳業者が存在します。資金繰りが厳しい場合、資金調達を急ぐあまり条件よりも便利さを優先し、うっかり悪徳業者と契約を結んでしまう可能性も。

ファクタリングは数ある金融サービスの中でも規制が少なく、参入障壁が低いため悪徳業者が紛れ込みやすいのです。そのような業者は、まずは甘い言葉で勧誘し契約にこぎつけます。その後、なにかと理由をつけ手数料を引き上げてきます。

「急ぎで資金を用意してくれるのだから、これくらい仕方ない」「他の業者と比較している時間もない」と考える気持ちもわかりますが、このように考えていては相手の思うツボです。少しでもおかしいと感じる場合には、他社と比較するなどそのファクタリング業者を疑うようにしましょう。

個人事業主がファクタリング業者を選ぶ4つのチェックポイント

ここからは、個人事業主がファクタリング業者を選ぶときのチェックポイントについてお伝えします。

1.個人事業主もサービスを利用できるか

ファクタリング業者の中には、残念ながら個人事業主の利用ができないところもあります。

まずは利用を検討しているファクタリング業者が、個人事業主でもサービスを利用できるか確認しましょう。

2.審査スピード

ファクタリングは2社間ファクタリングとよばれるものであれば最短で即日入金が可能です。平均すると3日ほどで入金されています。

また、3社間ファクタリングであれば平均して5〜1週間ほどで、売掛債権を現金化することができます。

他の諸条件と審査のスピードを考え、どのファクタリング業者と取引するのがベストか考えるといいでしょう。

3.ファクタリング下限額・上限額はいくらか

ファクタリング業者を選ぶときにチェックしたいのが、売掛債権買取の下限額・上限額です。

ファクタリングを利用するときに下限額に達してない少額の売掛債権は取り扱ってもらえません。同じく、上限額もファクタリング業者が定めた金額を売掛債権が上回れば、上回った分は買い取ってもらえないのです。

4.ファクタリングにかかる手数料

ファクタリングは、2社間ファクタリングか3社間ファクタリングかにより手数料が大きく異なります。

まず2社間ファクタリングの場合は、売掛金の10%〜30%が相場です。2社間ファクタリングの手数料は高いですが、クライアントにファクタリングの事実を伏せたままサービスを利用することができます。

3社間ファクタリングの手数料は1%〜10%で、2社間ファクタリングと比べると、かなり低い手数料で設定されています。これはファクタリング業者からすると、3社間ファクタリングでは売掛先の承認が必要で、資金の持ち逃げや二重譲渡されるリスクが低いためです。

ファクタリングを実際に利用する際には、自社にとってどちらのファクタリングがメリットがあるのか、しっかり確認してから契約するようにしましょう。

まとめ:自社の状況に合ったファクタリング業者を選ぼう

個人事業主でもファクタリングの利用はできるものの、売掛債権の下限金額が決められていたり、企業信用力が高いもの出ないと審査が通らないなど、乗り越えるべきハードルがいくつかあります。しかし、この記事でご紹介したポイントをおさえておけば、ファクタリングの審査は通りやすくなるでしょう。

また、自社に合ったファクタリング業者を選ぶには、手数料や審査スピードなどチェックポイントがあります。資金繰りの状況や取引先にファクタリング利用がばれたくないなど個別の事情によって、選ぶべきサービスが変わってきます。自社にとって何が大切かをよく検討して、ファクタリング業者と契約するようにしましょう。