ゼロからわかる!フリーランス、自営業のためのお金の超基本【中編】まずは「2つのカード」を用意しよう

ゼロからわかる!フリーランス、自営業のためのお金の超基本【前編】では、フリーランス・自営業の人が何よりもまずやるべきことは「お金を管理すること」であるとお話ししました。 

しかし、おそらくみなさんの中には「お金を管理する大事さはわかったけど、具体的にどうすればいいかわからない」という人もいるでしょう。

たしかに、会社なら経理担当の部署があって、お金の管理を任せることができますが、一人で仕事をしているフリーランスの人には、毎日帳簿や家計簿をつけるなど、とても無理ですよね。

ですから、ここでは誰にでも簡単にできる方法をお伝えします。

※本記事は、横山光昭『ゼロからわかる! フリーランス、自営業のためのお金の超基本』をベースに作成しています。より詳しい内容を知りたい方は、ぜひ、お手にとってみてください。

事業用と家計用、2つのカードでお金を管理しよう

時間やエネルギーをとられることなくお金の管理ができ、「何にいくら使ったか」が一目でわかり、確定申告のための帳簿作りもラクになる方法です。

やるべきことは、非常にシンプルです。

  1. 銀行口座2つと、クレジットカード(できればデビットカード)を2枚用意します。
  2. 片方を事業用、もう一方を家計用にします。

これだけです。

すでに複数の口座やクレジットカードを持っている人は、さっそく今日から、そのうちの一つを事業用、一つを家計用にしましょう。

01.事業用のカードの使い方

事業用の口座には、事業売上をすべて入金し、事務所の家賃、備品、消耗品、仕事に関する飲食費など、事業に関するお金はすべて事業用のカードで支払うようにします。

02.家計用のカードの使い方

一方、家計用の口座には、月に一度、事業用口座から生活費を入金し、家賃や光熱費、携帯電話代、仕事以外の飲食代、趣味のお金、お子さんの教育費、税金、国民年金や国民健康保険の保険料などは、家計用のカードで支払うようにします。

自宅を事務所にしている人、仕事用の電話も個人的な電話も一台の携帯電話で済ませている人の場合、家賃や光熱費、携帯電話代などは、とりあえず割合の高い方で払っておきましょう。

まずは1ヶ月継続しよう

最初は少し、手続きやご自身の中でのルール作りが大変かもしれませんが、まずはひと月、カードを使い分けてみてください。

そうすれば、今までお金の管理をしてこなかった人でも口座やカードの残高・明細をチェックするだけで、「1か月にだいたいどのくらい仕事の経費や家計費を使っているのか」「現在どのくらいのお金が残っているのか」がすぐにわかります。

そしてそれこそが、お金を管理できる人になるための、最初の一歩となります。

お金が管理できない人の特徴と解決方法

お金が管理できない人の特徴は「自分がいま、どれくらいお金を持っているのか」「何にいくら使っているのかがわからない」ことです。

そこがわからないから「お金をためなきゃいけない」「節約しなければいけない」と心のどこかで思いつつ、あとどのくらいお金を使っていいのか、どの支出をどれだけ削ればいいのかもわかりません。

その結果、「まあ、何とかなるだろう」と思いながら、あるいは「これは仕事の経費だから」と自分に言い訳をしながら、ダラダラとお金を使ってしまうのです。

とくにフリーランス・個人事業主は、お金の管理が曖昧になりがち

とくに個人で仕事をしている人は、つい仕事の経費も家計費も一つの口座、一つのカードで済ませてしまいがちです。

それでは、帳簿を作るまで、経費としていくら使ったかがわかりません。また、帳簿を作る際も、レシートや領収書をいちいち事業用と家計用に分けなければならないため、手間と時間がかかります。

解決方法:カードの使い分けでお金の管理を楽にしよう

しかし、2つの口座、2枚のカードを使い分ければ、残高や明細を見るだけで「経費がかかりすぎている」「飲食費が多すぎる」「携帯電話代が高すぎる」などがわかります。そして「その中で削れるものは何か」「限られた予算の中で何を買えばいいのか」具体的に考えることができるようになります。

帳簿を作る際にも、基本的には事業用の口座とカードの明細をチェックすればいいので、作業がかなりラクになります。

2枚のデビットカードで収支を見える化

カードを作る場合は、デビットカードがおすすめです。デビットカードは預金口座とひもづけられており、決済すると同時に口座からお金が引き落とされます。

後払いのクレジットカードと違って、現時点で何にいくら使っているか、いくらお金が残っているかが把握しやすく、口座の残高内でしか利用できないため、使いすぎを防ぎやすいのです。

このように、口座とカードを使い分ければ、誰でもすぐにお金を管理し、ムダ遣いを防ぐことができますし、少しずつでもお金をためられるようになるはずです。 

たった2枚のカードを用意するだけで、赤字、黒字が明確にわかる上、自力で家計簿をつける必要もありません。

ぜひ、2枚のデビットカードで、今の自分の収支を見える化してください。

参考:横山光昭『ゼロからわかる! フリーランス、自営業のためのお金の超基本